けろけろの考えごと

無駄な思考もいつかは再利用できると信じて

気が付けばもう夜の7時が暗い。

 

今年の夏は例年になく忙しかった。

遊びに仕事(バイト)に両方がとても充実していた。

こないだも海に行ってフェスにも行って真っ黒に焼けた。

あと富士山に登りたかったが友人とスケジュールが合わず今年は断念。

そういやまだバーベキューしていないし、バイクでも遠出していないなーなんて思ってつい先日ゴミ出しに外に出て気づいた。

外が暗い。

 

もう少しで19時になる時間だった。

夕焼けこやけの綺麗な茜色した空は、もうとっくのとうに過ぎていた。

普通に考えれば当たり前だ。

昼間が一番長い夏至は6月の下旬に迎えるのである。

そこからはもう昼間の長さは下り坂だ。 

街中のアパレルショップのショーウィンドウを覗けばもう秋服も売られている。

ああ、夏が終わるんだ。

そう感傷に浸っていた。

 

 

「こないだサーフィンに行ったんだよ。」

 

深夜のラーメン屋で油そばをはんぶんこしてくれた友人がそう言いだした。彼は泳げない。

 

「浅瀬の小さい波だけど一回だけ乗れたんだ。めちゃくちゃ楽しかったよ。」

 

元々アクティブな彼らしくさまざまなことにチャレンジしているらしい。

 

「スケボーもやりたいんだよね。そこらへんの大学生よりも上手くならないとな。冬はスノボもやるから、サーフィン、スケボー、スノボ完璧な組み合わせじゃん」

 

彼だけ夏が終わってないというか、スノボは冬だけどアクティブさは春夏秋冬問わず常に全開といったところだ。

でも実際そうだろう。夏だからしたいこと、夏だけにしかできないことの大半は秋でも春でも冬でもできる。

もう日の入りが早くなっても夜でもできることはたくさんある。

夏が終わってもバーベキューもできるし、花火もできる。

なにも夏の終わりに感傷に浸っていることなんてないのだ。

 

日本の残暑もとても酷い。

日は短くなってもまだまだ蒸し暑い日が続く。

夏にやろうと思っていたこともまだ9月でも十分できる。

むしろ少しだけ気温が引いた9月10月のほうがやりやすいことだってある。

例えばビアガーデンやバーベキュー。真夏の昼間だと暑苦しいイベントも少しは暑さだるさを和らいでくれるだろう。

 

むしろ秋、冬の到来を待ちわびて今から計画を立てるのも良いだろう。

少し肌寒い夜にコンビニでおでんや肉まんを買って食べたい。

フットサルやサッカーをして季節外れの汗をかきながら白い息を吐きたい。

スノボもしてみたいけどまだしたことがない。

そう考えたら夏が終わりに差し掛かってもなんだか冬が待ち遠しくなってきた。

 

もう夜の7時は暗い。でも少しずつ暗くなる時間が早くなることにも、少しワクワク感がでてきた。

白い息が出始めるのはいつごろになるんだろう。