けろけろの考えごと

無駄な思考もいつかは再利用できると信じて

自分で調べるより紹介してもらった美術展のほうが行きたみが深い

 

つまりそういうこと。

 

昨年は能動的に開催する美術展を調べて時期がきたら友人をつれて美術展に行っていた私。

今年も美術展に行くぞ~と意気込んでいたが、でも今年に入ってから全然、いや1つも行ってない。

もしかしたら昨年が日本美術界で豊作?の年だったのか?知らんけど。

昨年私が足を運んだ美術展は、大きいのでムンク展、フェルメール展、ミケランジェロ展、印象派展などなど。東京国立近代美術館の年パスも持っていた。

実際は美術に関してなんにも教養がない私だったが、美術展に行けば行くほど美術、主に西洋画についてもっと知りたい、知識を手に入れたい欲が出てきて美術史入門書を2冊購入したくらいハマりかけた。

 

そう。ハマりかけた。

 

美術史入門書2冊を読み終えて、気がつけば行きたい美術展が無くなっていた。

決して美術の熱が冷めたわけではない。今年もいくつかの美術展を調べた。

だが、心が躍らない。

せっかく0から知識を溜めていざ美術展へ!という気持ちだったのに、このままでは私の中のボルテージが枯渇してしまう。

 

 

どうしたものかと頭を抱えて喚いていたらあることを思いついた。

そうだ。人におすすめを聞いてみよう。

 

最近私は本を読んでいる。もはや半分本を読むことを目的化して読んでいる。おそらく美術展に行かなくなった反動もあるだろう。

私はそのことについていろんな人にめちゃくちゃ話している。最近本をよく読んでいるんだと。

するとどうだろう。本という普遍的な話題を出すことで俺も読みたいんだよね~と口だけしか言わない輩と、この本面白かったよとおすすめの本を紹介してくれる聖人もでてくる。

この間も友人と飲んだときのこと。さまざまなことを話し込んでとうとう話の話題が無くなったとき、いつもの調子で本を話題に出してみた。

そしたらその友人はとある本の話をし始めた。

 

「ドイツ人が家の中の窓際にいるとするじゃん?

         うん

それですぐそこの外にいる人と目が合うじゃん?

         うん

すると家の中にいるドイツ人が外に出てきてその人に向かって怒るんだって。

         なんで?

勝手に家の中に入るな!って。」

 

なんだそのオモシロい話は。

 

「外国人が書いた本なんだけど、すごい面白いよ。ちょっと高いけど。」

 

そうおすすめしてくれたのが、エドワード・T・ホールの「かくれた次元」だ。

 

面白い本を紹介してくれたお礼に私も友人にちきりんの「マーケット感覚を身につけよう」を紹介した。

 

で、この紹介してもらった「かくれた次元」が高い。新品で3千円。おすすめで紹介されなかったら決して買わなかっただろう。

だが、古本で1000円くらいのを見つけてネットで注文。

届いた本はだいたい想定通りの厚さと大きさ。文字の大きさも少し小さいくらい。

が、これがめちゃくちゃおもしろかった。

前半も後半も全てが発見であった。

特に後半に出てくる文化別の空間の認識等はかなり読み応えがあった。

是非みなさんにも読んで欲しい。

 

と、この記事は本ではなく美術展のことだ。

タイトルで言ったとおり、紹介された美術展に行きたい。

自分で調べてみてもあまり興味が湧かないけど、他の人から少しの詳細と少しの見どころを教えてもらったら行く気が湧いてくると思う。そう、本のように。

だから、だから教えてくれ!!!東京近辺でなにかオモシロい美術展を!!!!(めんどくさくなって途中で投げやりになったとは言わないでください)