「新しい元号は、令和であります」
午前11時40分頃にそれは発表された。
私は家のテレビの前でその瞬間を待ちかまえていた。
おそらく私以外の多くの人々もテレビや、外の大型ビジョン、YouTube等のアプリ生配信で見届けただろう。
なるほど、令和か。
ではではお昼にでもするかと、これまた多くの人々が思っていたとき、その裏ではさまざまなアーティストがレコーディングに勤しんでいたのはご存知だろうか。
また、新元号の令和ではなく、天皇陛下が国民に向けて象徴としてのお務めについて天皇陛下のおことばをお伝えした2016年8月以後、平成についての曲を発表したアーティストも少なからず存在する。
そこで今回、元号である令和、平成、そして昭和を歌う元号ソングはどれほど生まれたのか調べてみたいと思う。
条件としては
の2つとする。
ゴールデンボンバー / 令和
まずトップバッターはゴールデンボンバー。
彼らメンバーはLINE LIVEで菅官房長官による元号発表を待ちかまえるところから、新元号発表後のレコーディングまでを生配信した。
そして新元号発表から一時間後にはMVを公開。とても爆速だ。
この早さの秘密はほぼ9割のMVと歌詞は既に撮影、レコーディングをしているからだ。
新元号発表後すぐにサビの「れ~い~わ~」の部分をレコーディング、そして鬼龍院翔が菅官房長官のコスプレをして令和の色紙を掲げる部分を撮影、編集したわけだ。
レペゼン地球 / 令和
あのDJ集団、レペゼン地球も新元号に便乗して新曲を発表。
こちらもタイトルは「令和」。
普段のレペゼン地球の曲といえば、家族と聴けば家庭崩壊間違いなしと自負するものばかりだが、それとは打って変わって爽やかなポップチューンとなっている。
メンバー皆が学生服を着て校舎の屋上で歌っているMVは、学生時代を平成で過ごし、これからの令和の日本を支えていく若者を物語っているようだ。
だがDJ社長の声は相変わらずガラガラだ。
また、このMVはなんと新元号発表の約10分後に公開されたのだ。
先に紹介したゴールデンボンバーよりもはるかに早い。
これまたレペゼンファンのマウント取りのネタとなるだろう。
BabyKingdom / 令和 KAWAKIRI-GATE
MUSIC THEME PARK(音楽のテーマパーク)をコンセプトに活動をしているビジュアル系バンドだ。
あまり知名度は高くないが(私もこの曲を見つけて初めて知った)、なんとこの曲はゴールデンボンバーよりも早くYouTubeに上げていた。
曲の作成方法もおそらくゴールデンボンバーと同じ手法を取ったのだろう。
サビの部分のみ令和が入ってくる。
新元号発表後しばらくは、YouTubeで「令和」と検索すると上位にこの動画が上がっていたが、1日たった4月2日時点ではかなーーーーり下のほうへ追いやられている。残念だ。
キュウソネコカミ / ギリ昭和 ~完全版~
ギリ昭和生まれの彼らがたった数歳しか違わない平成生まれに対するコンプレックスとリスペクトを歌った1曲。
「明治 大正 昭和 平成 jump!」というフレーズはつい口ずさみたくなる。
実はこのキュウソネコカミの「ギリ昭和」は、昨年12月にリリースされたアルバム「ギリ平成」に収録された曲だ。
だが、このYouTubeのアップロードされているMVのタイトルが~完全版~と書かれているように、新元号発表後に新たに公開されたMVだ。
いままで公開されていた「ギリ昭和」となにが違うかというと、最後の大サビに入るところで「令和!」と入っているのだ。
Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスアプリには、まだ令和の歌詞が入っていないが、5月1日には完全版の音源が配信されるという。
SHO / 令和
社会派ラッパーとして一時期地上波にも出演したこのあるラッパー。通称ヤクブーツはやめろの人。
MVを見ると、おそらく新元号発表後、急いで皇居外苑でMVの撮影したものだと思われる。
詳しい時間は分からないが、これも4月1日にYouTubeにアップロードされており、MV作成にレコーディングを考えるとかなりの早業で仕上げたことが分かる。
ただ、この動画のコメント覧には「中身無さすぎて空気」「結局ない言いたいのかわからなくて草」などと言われているが、たしかにこの曲を聞いていると眠くなってくる。
とにかく新元号発表に便乗しただけのSHOの宣伝動画なのだろう。
ちなみに、この皇居外苑の奥の坂下門から入ることができる乾通りと皇居東御苑が一般公開されている。4月7日日曜日まで入ることができるので是非みなさんにおすすめしたい。
go!go!vanillas / 平成ペイン
こちらは2017年5月にリリースされた楽曲。天皇陛下のお言葉から約1年弱。
MVでは昭和の記者と平成の記者が互いにダンスで自らの元号世代の良さをアピールするというもの。最後はお互い一緒に仲良く平成ダンスをして終わる。
歌詞にでてくる「照らせ平成ペイン この暗闇に目が慣れているのは僕らだ」は、地震や豪雨などの自然災害を経験した平成世代が、これからの令和の新時代を引っ張っていくんだという気持ちがにじみ出ている。
新時代の幕開けにぴったりな1曲だ。
SASUKE / 平成終わるってよ
3月13日に配信リリースされたこの1曲は、15歳(!)である鬼才SASUKEが、彼らティーンエイジャーから見た平成を歌う。
MVでは平成を象徴するディスコやガングロなどの渋谷ギャル、オタクにYouTuberなどが登場するなど、平成をぎっしりと詰め合わせている。
もう一度言うが彼はまだ15歳の少年なのだ。
しかも草彅剛、香取慎吾、稲垣吾郎が結成した新しい地図に楽曲制作を任されたことのある異才鬼才である。
令和ではどのような活躍を見せるか楽しみだ。
SASUKE / 新元号覚え歌
なんとSASUKEくん、新元号の歌もつくっていた。
覚え歌なだけにとにかく令和を連呼している。
一度聴いたら一生耳を離さないメロディーと令和。
これで5月1日からの新元号生活も安心だ。
さいごに
4月3日時点で私が見つけた元号ソングは以上である。
これらの元号ソングのなかでみなさんが気に入ったものはあっただろうか。
良い歌があったなら是非歌詞を覚えてカラオケで歌おう。みんなからの注目間違いなしだ。
もし上記であげた元号ソング以外に、まあまあ知名度のあるアーティストが公開している元号ソングがあれば是非教えてほしい。
みなさんからのご連絡お待ちしております。